第3部 応用編

 大規模な計算をユーティリティとして提供するビジネスモデルの一つとして産総研が開発するGridASPがあります。
 GridASPの仕組みでは、ポータル事業者、アプリケーション提供者、リソース提供者が連携しています。この3者を別々の企業が分担して専業化することで、運用コストを下げると共に、どのユーザがどんな計算を行ったかという情報の秘匿性を高めています。
 主なユーザは、製薬メーカー、半導体メーカー、自動車メーカー、金融機関などで、今後、様々な業種に広がっていくでしょう。GridASPの実証実験では、製薬メーカー、自動車メーカー、建築メーカーなどがサービスを利用しました。
 GridASPのビジネスモデルを実現するソフトウェア「GridASPツールキット」は、オープンソースとしてWeb上で公開されています。GridASPが普及することによって、企業がコンピュータリソースを所有しなくても、情報サービスをユーティリティとして利用できるようになることを目指しています。

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