第2部 グリッドを実現する要素技術

 データ管理の実装例として、OGFで参照ソフトウェアとしてとりあげられたGfarmを紹介します。Gfarmはグリッド上に分散したファイルを統合して、大規模なデータ処理を行うソフトウェアです。
 Gfarmはグリッド上で世界中に分散しているストレージを1つのファイルシステムとして仮想化します。別々の組織に属するストレージにあるファイルも、ユーザは1度の認証で安全に共有することができます。どのファイルがどこに収められているかは、メタデータとして管理され、ユーザはファイル名を指定するだけで、どこに収められているかを知らなくてもファイルにアクセスすることができます。また、ファイルシステムを運用中にも、ストレージを追加して全体の容量を増やすことができます。
 Gfarmは、高エネルギー物理学、バイオインフォマティクス、天文学など、大量のデータを多くの研究者で共有するためのツールとして広く利用されています。
 産総研で開発されたGfarmはWeb上で無償公開されています。

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