第1部 グリッド概説

 グリッドの国際標準化団体であるOGF(Open Grid Forum)は、GGF(Global Grid Forum)とEGA(Enterprise Grid Alliance)が2006年9月に合併して設立されました。
 OGFのミッションは、グリッドの革新を目的としたオープンフォーラムを提供し、グリッドソフトウエアの相互運用性のためのオープンスタンダードを開発することで、グリッドの採用を加速させることです。その実現のために、会長とボードの下に5つのファンクションがあります。事例の紹介や要件を抽出するエンタプライズとeScience、標準化を策定するスタンダード、アウトリーチのためのマーケティングとリージョナルです。各ファンクションの下には複数のエリアがあり、さらにそのエリア内に多数のワーキンググループ、リサーチグループ、コミュニティグループがあり、標準仕様やグリッドの要件などのドキュメント作成を進めています。ワーキンググループに登録することで、誰でもドキュメント策定のためのディスカッションに参加できます。また、年に3回の全体会議が行われ、各グループが中心となって進捗報告及び討議が行われています。
 ドキュメントには4つのタイプがあり、定められた承認プロセスを経た後、最終的なドキュメントが公開されます。公開前にパブリックコメントを求める期間があり、誰でもドキュメントに対する意見を送ることができます。

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