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標準化活動

グリッド技術の標準化はオープングリッドフォーラム( OGF:Open Grid Forum )で進められています。年に3回国際会議が開催される他、グループ毎にメイリングリストなどで議論が進められています。

オープングリッドフォーラムでは、コミュニティで使用する文書(以下ドキュメント)を策定し、公開を行っています。このドキュメントの提出から指定までのプロセスは以下の通りです。(OGF Webサイトより転訳)また、主要なドキュメントの翻訳版OGF参加報告資料を随時掲載していますので参照ください。

ドキュメントプロセスの概要

OGFはグリッドコミュニティで使用する一連のドキュメントを作成しました。これはインターネット標準化手順やIETF(Internet Engineering Task Force)のRFC(Request for Comments)に相当するものです。OGFドキュメントプロセスは大枠で標準化手順のRFC 2026に記載されたScott Bradner氏による「The Internet Standards Process-Revision 3」(1996年10月)を模範としています。

OGFドキュメントプロセスの概要は、GFD-C.1 (.pdf)に記載されています。(協議会注:このドキュメントの日本語版は当協議会サイトの会員情報ページに掲載されています)

OGFドキュメントシリーズとして公表するために提出されたドキュメントで、OGFワーキンググループやリサーチグループ内で審議の過程にあるものをグリッドワーキングドラフト(GWD)と呼びます。GGCエディタとGFSGによって承認された最終ドキュメントは、グリッドフォーラムドキュメント(GFD)となります。

ドキュメントには次の4つのタイプがあります。

  • 情報提供型:コミュニティに有益な考え方や一連のアイデア。
  • 試験型:コミュニティに有益な試験やテストベッド、一連のアイデアの実装方法。
  • コミュニティプラクティス型:一般に実施されている方法や手続きでコミュニティに有益と考えられるもの。
  • 推薦型:仕様(インターネット標準化手順文書に相当するもの)にあたるもの。OGF推薦ドキュメントは「提案型」として開始されるが、その後検討を経て完全なOGF勧告となる可能性がある。

GWDを含め、すべてのドキュメントは次の記載を含むものとします。

  • 著者名、団体名、問合わせ先情報
  • 日付(初回および、該当する場合は最新の改訂日付)
  • タイトル、目次、明確に番号付けされた章節
  • 安全要件の項
  • OGFの著作権に関する記述(下記参照)
  • OGFの知的所有権に関する記述(下記参照)。著者はこの記述を一読すること。

GWDおよびGFDで使用するドキュメントのフォーマットは、MSWord、RTF、PDFとします。(フォントタイプは特に規定していませんが、10ptより小さなフォントの使用は避けてください。)

OGFエディタに提出するすべてのGWDは、編集可能な形式(MSWord、RTF、テキスト)でなければなりません。

OGFの著作権表示について

OGFでは以下の理由により著作権表示を求めます。
-著作権によってOGFはすべてのドキュメントをそのまま永続的に刊行する権利を得ることができる。
-第三者は許可を得ることなくすべてのドキュメントをそのまま再発行(リポジトリやミラーサイトなどに)できる。
-著作権によってすべてのドキュメントを他の言語に翻訳できる。
-著作権によってOGFプロセス内の派生的な研究を推進できる。

他のすべての権利は著者が保有します。

以下の著作権と免責文は、すべてのOGFドキュメント(GWDまたはGFD)に記載しなければなりません。
Copyright (C) Open Grid Forum(年度). All Rights Reserved.

上記著作権表示とこの段落が全ての複製文書や派生的な研究に含まれている限りにおいて、このドキュメントおよびその翻訳はいかなる種類の制限も課すことなく一部または全部を複製し他者に提供することができ、またドキュメントへのコメントや説明、あるいは実装を支援する派生的な研究物を作製、複製、発行、配布することができます。しかしこのドキュメント自体は、OGFドキュメントプロセスに定義された著作権の手続きに従わなければならない、あるいはそれを英語以外の言語に翻訳する必要がある場合において、グリッドの推薦内容を発展させる上で必要とされる場合を除き、著作権表示やOGFその他組織への参照を削除するなど、いかなる方法によっても変更することはできません。

上記に規定する限定的な許可は永続的であり、OGFまたはその後継者や譲受人によって無効となることはありません。

このドキュメントおよびこの中に記載された情報は「無保証」で提供され、オープングリッドフォーラムは、ここに含まれる情報の利用が商品性または何らかの目的への適合性へのいかなる権利や黙示の保証も侵害しないという点を含め、明示、黙示を問わずすべての保証を否認します。

OGFの知的所有権に関するガイドライン

OGFの知的所有権の管理プロセスは、インターネット標準プロセスの第10節の[1]項に記載された知的所有権とその手続きを基にしています。下節は[1]項を修正したものです。

知的所有権とその手続きのすべてに関して、グリッドコミュニティおよび社会全般が利益を得るとともに他者の正当な権利を尊重することを目的としています。

A 寄与物
寄与物とは、OGF会議における口頭による表明のほかに、時間や場所に関係なく以下の宛先に提出される筆記または電子コミュニケーションによる記述も含みます。OGF総会、OGFワーキンググループまたはその部会、GFSGまたはGFSGを代表するそのメンバー、GFACまたはGFACを代表するそのメンバー、すべてのワーキンググループまたは研究グループのリストまたはOGF主催のもとで提案している他のすべてのリストを含むOGFメーリングリスト、GFDエディタまたはGWDプロセス。

OGF会議、メーリングリスト、その他の職能以外での表明で、OGFの活動やグループ、職能に提出することを意図したものではないことが明らかなものは、これらの規定は必要としません。

寄与物を提出することにより、実際に提出する各人は、当人、当人が代表する組織(該当する場合)、および寄与物の権利の所有者を代表して、以下の条件に従うことに同意したものとみなされます。また提出によって実際に提出した当人以外の寄与者が特定された場合、実際の寄与者は、特定された他の寄与者が、当人、当人が代表する組織、および寄与物の権利の所有者を代表して同じ条件を承知し受け入れに同意したことを表明するものとします。

B 機密保持義務
機密保持要件や公開の制限を受ける寄与物は、OGFドキュメントプロセスのいかなる部分にも考慮されていません。また、そうした寄与物に関していかなる機密保持義務も課すことがあってはならないものとします。

C 権利と許可
推薦提案を発展させる研究の過程で、OGFは多くの人から様々な書式で寄与物を受理します。こうした寄与物をもっとも効果的に知らしめるために、寄与物に関するあらゆる知的所有権(IPR)を理解しておく必要があります。

  1. 研究(米国政府の研究など)の中には著作権の適用外のものもあります。しかし、提出が著作権の適用を受ける限りは、寄与者、当人が代表する組織(該当する場合)、および寄与物の権利の所有者は、寄与物のすべての著作権のもと、無制限、永続的、非排他的、ロイヤルティのない、世界的規模の権利とライセンスをOGFに認めるものとします。このライセンスには、あらゆる方法で寄与物を複製、発行、配布する権利や、その寄与物にもとづく、あるいはその寄与物の一部または全部を組み込んだ派生的な研究を進める権利、さらに、そうした派生的研究が本来の寄与物のライセンスと同じ適用範囲となる権利を含みます。
  2. 寄与者は、OGFがどの寄与物に対しても発行その他利用、普及させる義務をもたないことを認めるものとします。
  3. 寄与者は、寄与物が主要な寄与者を適切に承認していることを表明するものとします。
  4. 寄与者は、寄与者自身および当人が代表する組織(該当する場合)の名称と住所を引用する許可を与えるものとします。
  5. 寄与者、当人が代表する組織(該当する場合)、および寄与物の権利の所有者は、寄与物に含まれるいかなる情報にも機密性はなく、OGFとその関係組織は自由に寄与物に含まれる情報を開示してよいものとします。
  6. 寄与者が合理的かつ個人的に認知している寄与物のあらゆる所有権または知的所有権の存在が、当人によって開示されていることを寄与者は表明するものとします。また寄与者は、当人が代表する組織(場合に応じて)または第三者によって所有または主張されているすべての所有権と知的所有権を、当人が個人的に認知していることを表明しません。
  7. 寄与者は、寄与者に合理的および個人的に知られている上記の承認と同意を与える寄与者の能力に制限はないことを表明します。

OGFプロセスのこの記述を承認することにより、OGFは、GWDおよびGFDを含め、本節で述べられている手続きに従ってライセンスと権利が割り当てられているOGFドキュメントに対し、従来のような開かれた自由なアクセスを制限しないことを保証します。この保証は永続的であり、OGFまたはその後継者や譲受人によって無効となることはありません。

特許や特許の応用、その他の所有権が、すべてのOGFドキュメントに関して認知または主張されており、GFSGの研究対象となる場合は、GFSGはそうした権利または主張されている権利の存在を示す注釈をドキュメントに含めることなく提出することはできません。仕様の開発を進める前に実装を必要とする場合は、実装者の表明により、そうした権利や主張されている権利に従う十分な手続きが採られている実装のみ、仕様の妥当性を示す目的で検討されるものとします。

GFSGは、主張されているあらゆる著作権や特許、特許の応用、前段落に示した義務の履行におけるその他の権利の存在を特定したり、あるいは適用可能性を評価するいかなる責任も負いません。また、そのような権利の有効性およびその及ぶ範囲に関していかなる立場もとるものではありません。

GFSGが権利または主張されている権利を認知している場合、OGF事務局はそのような権利の主張者から、関連するOGFドキュメントのGFSGによる承認に関し、特定の仕様に基づく技術を実装、利用、配布する際は、いかなる団体も、広く特定され、合理的で無差別な条件においてその技術や研究成果を実装、利用、配布する権利を取得できるという保証を書面にて取得するよう努力しなければなりません。所有権が主張されている技術の使用を提案するワーキンググループまたは研究グループは、この取り組みにおいてOGF事務局を支援することができます。この手続きの結果は、そうした保証の獲得を容易にするためにGFSGが承認を延期する場合を除いてドキュメントの進展には影響しません。しかしこの結果は、OGF事務局によって記録および利用されます。GFSGはまた、その結果の要約を、仕様を含めて発行されるどのGFDにも記載するように指示することができます。

C-1 合理的および無差別的条件の決定
GFSGは、技術の利用に対する合理的および無差別的条件の保証が実際に履行されていることに関し、いかなる明示的な決定もおこないません。これに代わり、使用条件が合理的であることを立証するOGF推薦過程文書の提出を対象とした標準的な要件を使用します。

提案型推薦からドラフト推薦に進めるために必要な仕様について、異なる組織または個人によって相互関係のない2種類の実装が行われた場合、あるいはドラフト推薦から推薦に進めるために必要な「重要な実装と稼動の成功経験」を経ている場合、その条件は合理的かつある程度無差別的でなければならないと仮定されます。この仮定は公開評論期間を通じて検討することができます。

C-2 通告
以下のIPRに関する通告は、すべてのOGFドキュメントに記載するものとします。

OGFは、このドキュメントに記載した技術の実装または使用に関して主張される可能性のあるいかなる知的所有権あるいはその他の権利についても、その有効性およびその及ぶ範囲に関して、あるいはこのような権利の行使が可能または不可能とされるライセンスの限度に関していかなる立場もとるものではありません。また、そうした権利を特定するために取り組んできた事実はありません。出版のために利用できる権利の主張や利用可能になるライセンスの保証のコピー、およびそうした所有権の使用に対して一般的なライセンスまたは許可を得るためにこの仕様の実装者またはユーザーによって行われた手続きの結果は、OGF事務局より入手することができます。

OGFは、すべての利害関係者に対して、この推薦内容を研究するために必要な技術をカバーできる著作権や特許、特許の応用、その他の所有権に対し、注意を向けるようお勧めします。詳細はOGFエグゼクティブディレクタ宛にお送りください。

IPRに関する明示的な記述はドキュメント中には記載しないものとします。特定の主張を含めることにより、その主張が有効であり、かつ記載された主張が網羅的であることを意味することになるためです。ドキュメントが一度最終GFDとして発行されてしまうと、IPR情報を効果的に更新する方法はありません。このため著者は、OGF事務局にあらゆる明示的な記述または実現性のある関連する主張を提供する必要があります。